破格の飛ばし屋が、無欲のV争いだ。
チャン・キムが、6バーディ（1ボギー）の「66」。
通算12アンダーで、前日の10位Tから首位タイに浮上した。

「先週は、ショットの状態がよくなかったけど、少しずつ戻ってきて今日は良いプレーができた」。

オフは、世界ゴルフ選手権「ワークデイ選手権」に出場し、先月3月末に再来日。都内で2週間の隔離を経て、20ー21年のシーズン再開初戦「東建ホームメイトカップ」で合流したが「先週は、ショットがひどくて距離のコントロールもできなかった」と、予選落ち。
「でも、だんだんよくなってきて、明日が楽しみ」と、ニッコリした。

昨年の2020最終戦「ゴルフ日本シリーズJTカップ」の優勝後、米アリゾナの自宅に戻ってゴルフの練習以上に取り組んだのは、ダイエットだ。

「あのころは112キロもあったけど、8キロ落として今は103キロ。ゴールは95kgなので、あと8キロは…。めっちゃデブでしょ？」と、自分で吹き出し、「もっとトレーニングやストレッチで、怪我のない体になればいい」。
たとえ痩せても、3度のドラコン王は健在だ。

このあと、5月の「 JAPAN PLAYERS CHAMPIONSHIP by サトウ食品」まで日本にいて「全米プロ」で渡米。
カリフォルニアで「全米オープン」の予選会に挑戦し、8月の「長嶋茂雄INVITATIONALセガサミーカップ」で、また戻ってくるスケジュール。

「今は自分のゴルフを取り戻そうとしているところ。優勝できなくてもがっかりしないし、次に向けて、明日は5位以内が目標です」と、言ったがホントにホント？

「もちろん、いつも優勝したいし、優勝を目指してプレーはしますけどね」。
ガツガツしていない分、かえって怖い存在だ。

• Ｃ・キム