「自分は、四捨五入でもう50歳だよ。無理、余力なし」。
優勝の桂川有人とは4差の通算20アンダーに終わって嘆いてみせた。
「これ、20年前なら1位か2位の感覚だもん。それだけ層も上がってきて、球も飛ぶし、アプローチもパターも上手い。24(アンダー)というのは1日1打ずつよくなってる計算だよね」と感心し「そんな中で、自分もこんな年取ってまでできるなんで思ってない。若い子たちとやれて幸せ」。
しみじみと境遇を噛みしめながら、けしてよそ事とは思っていない。
50歳での米シニア「チャンピオンズツアー」への参戦を視野に、「日本ツアーは多分今年が最後」と、位置づける今季、4年計画で取り組んできたスイング構築も完成目前。
「それが全部、練り合わさったのが、今になりました。今週、来週はハマるな、と思ってやっています」と、自身も一番新しい勝利を狙ってプレー。
通算32勝目が、和合での3勝目なら第二の旅立ちに向けて、この上ない餞別になる。