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アジアパシフィックオープンゴルフチャンピオンシップ ダイヤモンドカップゴルフ 2022

和合→大洗→全米プロ→マスターズへ!? 稲森佑貴の旅は道連れ

2週前の「中日クラウンズ」で通算3勝目を飾った稲森佑貴(いなもり・ゆうき)が、次週オクラホマのサザンヒルズで行われる「全米プロ」の出場権を獲得した。

 

V直前の世界ランキングは133位。

資格の発生する100位内も遠くに感じていただけに、1勝で同91位と一気に圏内に突入したから驚いた。

 「まさか、自分が入るとは…!」。

目を剥く本人以上に、ウハウハしたのはキャディさん。

 

今季、バッグを担いでくれる野村拓矢さんは、稲森が主催者からの招待メールを受け取るより早く電話をくれて、「入れそう…。入れるよ!」と、大喜びだったそうだ。


和合に続いて野村キャディ(右)と大洗で連勝だ!!

 

まずは、お互いすぐに3度目のワクチン接種を受検し、渡米前後の隔離免除の証明書を発行。

 飛行機や、宿の予約など、突如の渡航準備で大型連休は大わらわだった。

 

それも、さて、ひと段落でやってきた今週は海沿いの松林に広がる名門・大洗(おおあらい)だ。

 野村さんも含めて、周囲が口を揃えるのは先々週の「和合」に続いて今週もまた、「稲森向きのコース」ということ。

 

「林と、ラフにもセパレートされている感じでめちゃくちゃ狭い!」と、6季連続フェアウェイキープ1位を続ける稲森でも悲鳴を上げるが、「フェアウェイにあればチャンス。佑貴にはぜったい有利」と、野村さん。

 

「中日クラウンズ」に続く2連勝となれば、2人には悩ましい問題も発生しそう。

 「夕方6時半に予約した飛行機には絶対に間に合わない…! 向こうでの練習ラウンドも考えて、日曜日には絶対に出発したいんです。…優勝会見はzoomでもいいですか?」とV後の心配までするのは、さすがにちと早計か。

 

今大会の勝者は、セントアンドリュースで行われる7月の「全英オープン」の権利もあり、「それも本望。嬉しい悲鳴ですが、まずは実現できるように。目の前のプレーを頑張ります」と、声を揃えた。

 

プロキャディに転身して7年の野村さんは、昨年の「全米オープン」で浅地洋佑(あさじ・ようすけ)のキャディをつとめ、同「全英オープン」では稲森のバッグを担いで、次週の「全米プロ」でメジャー3戦目。

 

「野村さんはあと、マスターズだけなんですよね~」と、稲森から水を向けられ「佑貴と一緒に行けたらいいなあ…」と、“グランドスラム”を夢見た。

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