大西が、奥からのアプローチをチップインすると、観衆の興奮も冷めないうちに、今度は稲森が左ラフからのアプローチを直接沈めてみせた。
2週前の「中日クラウンズ」に次ぐ2連勝を狙った稲森は、通算5アンダーの8位タイ。
初Vがかかった大西は1差の2位タイと、両者とも優勝には届かなかったが今平のパーパットを待つ間に2人で笑顔でがっちり握手。
健闘をたたえ合った。
主催者の推薦を受けて出場した大西は、「観客の皆さんに囲まれて、ああいうショットができるっていうのが本当に嬉しいですし、ゴルフをやってきてよかったな」と、喜び半分。
15番でのダブルボギーなどが響いて初Vに一歩及ばなかったことには「残念」という悔しさ半分。
でも「スポンサーと、来てくださった観客のみなさまには感謝の気持ちでいっぱいです」と、思いを語り「本当にあと一歩だと思うので。この山を乗り越えて、次回もう少し強い選手で帰ってきたい」と誓った。
なお、連覇を狙った星野陸也は通算6アンダーの6位タイ。
さらに香妻陣一朗が稲森と共に8位に入り、次週「全米プロ」を控えた3選手が揃って上位で元気に渡米した。