プレーボール時はまだ車で移動中だったが、ラジオ放送に耳をくっつけ、1点先制した4回裏直後に急いでホテルにチェックイン。
満塁ホームランで8ー1と点差を広げた7回裏はさすがの岩田も興奮した。
同時に、「向こうのピッチャーがきつそうで…。そっちも応援してました」と、敵陣にも寄り添いながら、熱闘甲子園に釘付け。
東北勢初の快挙だった。
「100年、開かなかった扉が開いた」などとスピーチされた須江監督。
前日に、岩田自身も披露したばかりの優勝会見を思い返して「恥ずかしいです、自分のインタビューが…」と、口べたを反省。
「向こうの監督も…。記事で読みましたけど凄いな、って」と、破れた下関国際の坂原監督の人間力にも脱帽していた。
とにもかくにも感動さめやらぬ今週。
岩田には、2週連続優勝の快挙がかかるが「勝った次の試合でまだ予選通過をしたことがない。体がきつくて…」。
まして今大会は、2005年の初出場から16回連続で出場して予選落ちが8回。最高位は2014年の11位がやっと。
かすれ声で「難しいですよね…」と囁き、「グリーンが硬くて、でも思ったより転がんなくて、イメージと違うから気持ち悪くてしょうがない」と、完璧に仕上がったコウライグリーンにいつも手を焼く。
「ティショットをラフに入れると止まらないし、乗らないし、寄らないし、入らないから厳しいです」と、始まる前から悲壮感が漂う。
「2週連続優勝とか…。尊敬します」と、先週の女子ツアーでみごと達成の岩井千怜さんにも言及し、「しかも初優勝からですよね。本当に凄い」と、羨望だ。
「どんな気持ちになるんだろう…」。
その瞬間を想像し、改めて2週連続Vの意欲を問われて「それは、あります」と即答。
ちょっぴり色気も出てきた。