「蚊帳の外からここまで戻すことができた」と、初日1アンダーの79位から一気に上昇。
通算10アンダーまで伸ばして暫定ながらトップ10に飛び込んだ。
「午前組の様子からすると、雨でラフからでも止まるらしい」と、午後スタート前に情報をかき集めて「突っ込んだもん勝ちかな」。
6年連続フェアウェイキープ1位が豹変。
「そこそこ低い球でも攻めやすくなった」と、要所で通常より1番手上のクラブを短く握り、スピンを抑えたクォーターショットで、ピンにビタビタ。
1番の左2メートルから始めて、4メートルを沈めた2番で「今日は何かあるな」と、にらんだとおりに3番ではOKの3連続バーディが来た。
「イメージが全部、パズルのようにハマっていった」と、5番はバンカーからチップイン。
6番で1.5メートルにくっつけ連続バーディで駆け上がると、後半15番では4メートルも決まった。
16番で1メートルないスライスラインも逃さず、再びの2連続で回りきり、「気付いたら9アンダーだった」と、現状首位との4差にこぎつけた。
「優勝できるとは思っていなかったが、せっかくのチャンス。残り2日も生かしていきたい」。
今季3勝目を狙う週末こそ日本一曲がらない男の見せ場である。