この日は、スタートの1番から3メートル→1メートル→3メートルを沈め続けて3連続バーディで一気にかけのぼったが、「そんな良いパットじゃなかった。ここはグリーンが読みづらくて大変」と終始、思案顔だった
3位タイに入った初出場の2007年を含めて過去6度の出場で、4度のトップ10入り。
しかし「ここはタッチが合わない。ずっとです。いつも考えているんですけど、どうにもならない」と攻略には届いていない。
今季の優勝者16人の平均年齢27.6歳は、記録が残る1985年以降でもっとも若いそうだ。
台頭著しい今季ツアーで唯一、40代の今季最年長優勝を果たして3年連続7度目の大舞台に乗り込んだ。
3つ大学先輩で、昨年覇者の谷原秀人が「ヒロシに負けられん」と、対抗意識を燃やしてこの日は3位タイ浮上。
でも「僕は自分のことで精一杯。年齢のこととか、何も思っていない。やりたいことしかやらないし、勉強することはありますけどやりたくないことはやらない」と、今年最後の戦いでもヒロシはとことんマイペース。
3週前に、仲良しの小平智にパットを教えてあげた途端に、2週連続のトップ5入り。今大会への滑り込み出場に貢献したのが岩田だったが「先週は毎日サトシとごはんに行って“サトシ疲れ。凄い元気なんだもん…」とコース外では8歳下に、ついていくのは至難の業でもこの日、首位タイに浮上した小平をしっかり2打差でにらめる位置だ。
大会2勝目&通算4勝目を飾った8月の「長嶋茂雄INVITATIONALセガサミーカップ」最終日の翌月曜日に、母校・仙台育英が、夏の全国高等学校野球大会で初制覇。
須江監督のVスピーチ「青春って密なので…」が前日1日、2022年の新語・流行語大賞で、選考特別賞に選ばれ、「僕より年下なのに…凄いなって。自分は、あんなに上手く喋れないので…」と、改めて感心。
あのときの感動がよみがえった。
「リアルタイムでは見ないですが、映像は見ます。凄いですよね」と、サッカー日本代表の快挙にだって感動している。
「凄いですよね」と、発奮材料には事欠かないが、「自分の目標は立ててない。のんびりいきます」。
世間の風も、どこ吹く風がヒロシのスタイルだ。