初の戴冠へ。中島啓太(なかじま・けいた)は、勝てば間違いなく決定できる。
先週のダンロップフェニックスで、上がり連続バーディを決めて2位に食い込みガッツポーズを握った。
「試合を終えて、思っていた」。
先週までアマで出ていた杉浦悠太(すぎうら・ゆうた)の分のV賞金も加えて3000万円を上乗せし、2位の金谷とは4033万7180円差。
今週のV賞金は4000万円。
「いろんな条件があると思いますが、一番は優勝して決めること」。
話は早い。
それも「金谷選手は最後まで絶対に怖い選手」と、知り尽くしているからこそ。
「ここから2連勝されるかもしれないし、実際にこの試合も優勝争いされていますし、何をしてくるかわからない選手。この試合はまず自分が勝つこと」と、何度でも言い聞かす。
「残り2試合なので出しきって終わりたい」。
勝てばジャンボ尾崎(1994年、1996年)、伊澤利光(2001年)、松山英樹(2013年)、池田勇太(2016年)に続く史上5人目の2億円越え。
思い描くのは圧倒的強さだ。
賞金2位で追う金谷拓実(かなや・たくみ)は今週、なんとしても中島を上回らなければチャンスはない。
「もう勝つだけなので。それだけ」。
静かに繰り返した。
賞金3位の蝉川泰果(せみかわ・たいが)は先週、中島と並んで2位に入ってかろうじて、首をつないだ。
本大会での条件は最低でも単独3位以上。
「なかなか、先週でも差は詰められなかったので、今週、来週と優勝を重ねるくらいじゃないと無理。優勝を狙うしかない」と、こちらも必勝態勢だ。
昨年、史上初のアマVを達成してすぐプロの道を選んだ。
「自分を応援してくださる方がこの1年で増えたと思うので。そういう人たちの前で蝉川、すごいなと言ってもらえるような結果を、残り2試合で出したい。後悔しないように。今年1年の締めをしっかりと楽しんで、笑って終われたら」。
三者三様、譲らない。
<きょうの中継スケジュール>
■テレビ高知
11月23日(木) 15:49ー16:19(LIVE・高知ローカル)