この春、大阪学院大を卒業したばかりの22歳。
プロ3年目。
ルーキー年の昨季、賞金58位で初シードを決めた。
平田憲聖(ひらた・けんせい)が、初日に「67」を記録し、上々のスタートを切った。
この日は5バーディに、ボギーはゼロ。
昨年初出場し、会場のJFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部は「風が難しかった」と、予選敗退していた。
「あまり得意なコースではない。ティショットも最初良くなくて、なんとかリカバリーしながら」と、この日もインスタートの序盤は防戦一方だったが、グリーンの奥から6ヤードをチップインパーでしのいだ13番から「流れをつかんだ」と、最後上がりの8、9番はバーディ締め。
恩人にもさっそくこの1年の成長をアピールした。
開幕前日のプロアマ戦も、大会主催の水野明人・ミズノ株式会社社長が平田をご指名。
最年少のホストプロ。平田憲聖は開幕前日のプロアマ戦でも活躍!
またこの日初日に「全英オープン」を主催する英国ゴルフ協会(R&A)の役員を交えて行った公式会見でも改めて、注目する選手として平田の名を挙げ、「今年大学を卒業したばかりの22歳。将来勢いが出てくるのではないか。若いうちに全英オープンを経験してくれれば生涯において、大きな経験になる」と、出場最年少ホストプロに期待を寄せている。
「凄く嬉しいです」と、平田。
プロ転向と同時にアンバサダー契約を結ぶ前からミズノのクラブを愛用するなど、「アマチュア時代から、ずっとお世話になっています。結果でお応えするのが一番」と、初日の好スコアで恩返しも加速する。
憲聖=けんせいの由来は父・憲良(のりよし)さんの一字と、お母さんが尊敬する人の一字を当てたそうで、あだ名は「ケンケン」。
でも、「テンションが上がると空回りをしてミスをするから」と、愛称らしからぬ淡々プレーを身上とし、「喜ぶとしんどいので。ガッツポーズはしません」と、クールに好発進。
「最後まで目の前のプレーに集中する」と、年齢らしからぬ落ち着きを放つ。