勝てばシード5年のゴルファー日本一決定戦。
第88回を迎える「日本オープン」が12日に開幕する。
今年も、豪州のアダム・スコットが、2年連続7度目の出場を表明している。
今年の開催コースは1996年の61回大会以来、3度目となる大阪府茨木市の茨木カンツリー倶楽部だ。
ちなみに蟬川泰果(せみかわ・たいが)が史上初のアマ優勝を飾った昨年大会の舞台は、先週の「ACNチャンピンシップゴルフトーナメント」が行われた兵庫県三木市の三甲ゴルフ倶楽部。
今年は2週連続の関西開催で、両大会の出場選手はほぼみな、その足で続々と会場入りしており、先週優勝の稲森佑貴(いなもり・ゆうき)も例外なく「明日、コースに行って練習します」。
V後の過密を心配する周囲に休養を勧められても、「イヤです、ラウンドします」と、燃えている。
今年に入ってすでに一回、極寒の2月にコースを下見している。
「寒くて強風で、死ぬほど難しかった」と、5オーバー叩いたそうだ。
「それでも健闘したほう」。
今季、8季連続フェアウェイキープ1位がかかる曲げない男の好物は、そんな手も足も出ないような手強さ。
「タフなコンディションほど燃える。飛距離がすべてじゃない、というセッティングでこそフェアウェイに行ったら恩恵が待っている。大好きなので」。
初優勝(2018年)から2勝(2020年)が共に「日本オープン」だった。
昨年の「中日クラウンズ」で3勝目を飾るまで、「日本オープンしか勝てない男」という称号がついて回った。
先週は、昨年の開催コースで通算5勝目を飾った。
今週はその勢いのまま、大会3勝目を狙ってコースに入る。
「もちろん、3勝目してみたい。つなげていけたらいい」と、曲げない男が照準を定めた。
大会3勝以上を達成した選手は5人だけ。 歴代覇者
最高峰の舞台で6人目の快挙へ。
2週連続Vの偉業で決める。