最終日を1差の単独首位から出て7バーディ、3ボギーの「66」をマーク。
序盤でいち早く通算スコアを20台に乗せると、13番のバーディで、トーナメントレコードの23アンダーに到達した。
先週11日に45歳になったばかり。
初日、2日目のようなかんかん照りではなくても、ベテランには真夏のような蒸し暑さがこたえたはずだが、スタート前の練習も、1Wは非常に肩の力が抜けた会心の1ショットでパパッと切り上げ。
コースでは、元気にずんずん行く若い蟬川の後ろでつかず離れず、のんびりと電導式のセルフカートを操り、待ち時間は日陰を選んで腰掛け、同伴アマと談笑。
プロとアマが同じ舞台で競う今大会は初出場だったが、「アマチュアのみなさんとお喋りしながらとても楽しくプレーができた」と満喫し、省エネゴルフに気負いはなかった。
14番で1メートル弱を逃してボギーを打ったが、16番で5メートルを決めて再び大会記録の23アンダーに戻すと、17番で連続バーディを記録。
最終ホールは第1、2打とも左に行ったが、バンカーから寄せてパーパットをOK距離につければもう心配ない。
後続に2打差つけ、飄々(ひょうひょう)と逃げ切った。
決勝ラウンド2日間は、蟬川泰果(せみかわ・たいが)と、23歳差のV争い。
飛距離で再三前を行かれ、体力では勝てず、「何より彼は怖い物知らず。そこが一番私とは違うところです」と苦笑をするが、ひとつ勝てるところがあるとすれば「経験。経験を駆使して勝つことができた」と、胸を張った。