「惜しかった。1打足りなかったですね。目覚めるのが遅すぎました」と、残念がった。
「昨日が悪すぎました」と、反省したのは前日初日の出遅れ。
「無理したな、というのと、ジャッジミスが多かった」と「73」の3オーバーで125位タイ。
「昨日打ち過ぎました。前の自分なら、ヘコんで、落ち込んだまま帰ったけど大人になった」と、この日は駆けつけてくれた懐かしい顔の前で「66」の善戦。
ティショットを左林に曲げた7番で魅せた。
150ヤードの2打目で、PWを握り、打ち出し方向に見えた池を避けて40ヤードも右から左に曲げる球でピン7メートル。
同組のアーニー・エルスも「凄いサイドスピンだったぞ」と、絶賛してくれた渾身の1打。
「しかも極めつけに入ってくれたので。あれはカッコ良かったですね」と、自画自賛したバーディを契機に一時はカットラインに潜り込む健闘をみせた。
地元三重から駆けつけたご両親が「まさか、通るのか。チェックアウトしてきちゃった。どうしよう・・・」と一瞬、宿の再予約も頭をかすめる猛追も、15番のボギーでストップ。
「妙に頑張るから。回りが期待しちゃって。『通らないですよね?』って。『ダメですよ』と」。73位で、65位のカットラインに1打足りずに敗戦。
プレー後は、応援者に詫びながら談笑。
「今週は久しぶりに会えた人たちと、他愛のない話しが一杯できたことが、ゴルフよりも思い出。回りの人たちのほうが、悔しかっただろうな。僕は楽しかった」と、清々しかった。
久しぶりの日本を満喫したら、次のイタリアから2連戦→ロンドンで全英オープン予選受験→3連戦・・・と、また世界を駆け回る。
「そういうチャンスが来るのをずっと待っています」。
欧州初制覇の吉報を、ファンもずっと待っている。