最終日を通算11アンダー2打差の3位タイから出た稲森佑貴(いなもり・ゆうき)は、前半8番の3連続を含む4つのバーディで追い上げ。
後半最初の10番バーディで、今平とヨンハンの接戦に加わると、14番のバーディで、単独首位に抜け出した。
4日通算フェアウェイキープ1位を守り続けた曲げないぶりは相変わらず。
たとえ距離が残っても、確実にグリーンを捕らえ、長いパットを決め続けたが、本戦の最後18番はフェアウェイから2打目を右奥のラフに打ち込み、痛恨のきょう初ボギー。
ヨンハンに並ばれ、臨んだプレーオフではヨンハンが第1打をバンカー、稲森は2打目をグリーン右のバンカーに打ち込んだ。
3打目勝負で1メートル弱に寄せ、「さっきボギーの反省を活かして入れきりました」と、パーパットを決めきった。
今季2勝目で、昨年5月の「JAPAN PLAYERS CHAMPIONSHIP by サトウ食品」に続く通算5勝目に到達した。
V後のインタビューで、「今年は夏場くらいから、スイングでいろいろ悩んでいたんですけど・・・」と打ち明けて、ふいに涙。
「全然うまくいかなくて悩んでいた。きょうは、最後まで諦めないようにやりきりました」と、声を震わせ、「新しく主催者をお迎えした第1回で優勝できてとても嬉しいです」と、思いをこめた。