チャンスを逃し続けて同組の大槻や稲森に遅れをとったが、「焦ることなくできたので。後半のいいプレーにつながった」と、6メートルがやっと決まった7番を契機に、土曜日の残り9ホールで、6バーディの猛攻。
この日は、ティを前に出して138ヤードに設定された16番のパー3で10メートルを決めると、18番では右から4メートルのチャンスも逃さず「65」。
通算16アンダーまで伸ばして、同学年の蟬川らに2打のリードを作った。
昨季、5月のミズノオープンで、初優勝をホストVで飾ると7月、全英オープンから帰ってすぐの5年シードのタイトル戦を制した「日本プロ」の会場は、ここザ・ノースカントリーゴルフクラブからも近い、恵庭カントリー倶楽部だった。
「ごはんも美味しいし、関西や関東に比べて涼しいし、プレーしやすい」と今週も楽しみにやってきたけど、北海道に来た途端に体調不良気味。
「喉が痛くて鼻水も出て…」。
前日の金曜日も、美味しい海鮮料理のお誘いを断るしかなく、「寝てました…。すごい残念。ほっともっとのお弁当で済ませた」と、悲しそう。
でも、おかげできのうよりは「80%くらいは戻りました」と、回復を自覚しての単独首位獲りだ。
「今日も練習せずに帰ります」と、引き続き大事に備える。
道内は、本州と芝質が違って「フェアウェイでもラフからでもライによっては難しいコンタクト求められる」と注意はするが、といって何を意識するでもない。
「その辺は感覚的に、勝手に自分で変えているのかもしれません」。
随一と評価も高いクラブさばきと小技で2度目の“道V”を狙う。