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カシオワールドオープンゴルフトーナメント 2024

鍋谷太一が熱望。石川遼と手つなぎ⇒ハグへ 

涙の初優勝から1年。
鍋谷太一(なべたに・たいち)は、「あれからもう1年なんや、という感じ。めちゃくちゃ早かったですね」と、時計の速さに目を剥いた。


感動も、きのうのように蘇ってくる。

歴代覇者のパネルが並ぶクラブハウスのギャラリーの一番目立つところに飾られたサンドウッジは、コースさんからオファーを受けて、鍋谷が快く寄贈したものだ。


昨年のVキャディさんとクラブハウスの歴代覇者ギャラリーの前で


「そう、これこれ!」。
ヨンハンと米澤と、並んで入った昨年の最後18番で、奥のバンカーから見事に寄せたVクラブだ。

「めちゃくちゃ使い込んでるでしょ? 今年もまた使わしてもらおうかな?」と、壁から引きはがすふりをして大笑いした。

昨年大会で、劇的Vと共に絶賛アピールしたのも、地元関西仕込みの弾丸トーク。
「ゴルフは静かなスポーツなんでね。プレー中は持ち味が生かせないけど」。
火曜日の前夜祭ではいかんなく発揮。

カシオ所属の石川遼と臨んだ余興のトークショーで、愛を告白した。
「遼さんが大好きなんです」と談話中に打ち明けたところ、終わって降壇の際に「手ぇつなごうか」と、差し伸べてきたのは石川のほうだった。

「脈ありやないかい!」と、心の中で喝さい。
「遼さんの手の感触、いまだに残っています。パワー感じてます。吸い取ってます」。
温もりを大事に、いざ本戦へ。

予選ラウンドでは、石川と同組になった。
「嬉しいですね」と、噛み締める。

昨年の最終戦「ゴルフ日本シリーズJTカップ」の初日にも同組になったが、同試合は2日目からすぐ成績順に組まれるので1日で離れてしまった。
「でも今回は2日間も回れる。2日目終わったらハグしたい」と、さらなる“進展”を熱望。

「できるかわからんけどw」。
2人の行方にも注目だ。

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