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カシオワールドオープンゴルフトーナメント 2024

“ボーダー69位”の池田勇太が予選敗退「100%外れる」2季ぶりのシード復活に暗雲

賞金シードのボーダーラインは、現時点では出場義務試合数が不足している賞金6位の桂川有人(かつらがわ・ゆうと、同5試合不足)と、27位の香妻陣一朗(こうづま・じんいちろう、同5試合不足)と、59位の中島啓太(なかじま・けいた、同1試合不足)と、62位のスコット・ビンセント(同10試合不足)の4人を抜いて69位まで。

本大会前に、それ以下につけていた選手が予選敗退なら、この日22日時点で賞金シード落ちが確定してしまう。


2016年の賞金王で、ツアー通算21勝の池田勇太(いけだ・ゆうた)の現在の賞金ランキングは、ちょうどボーダーラインの69位(907万3700円)。
現状では、当落選上に位置するが、通算4オーバーの94位タイで決勝進出を逃した時点で「俺は外れるよ。間違いない。100%外れるよ」。




自分が不在の決勝ラウンド後の圏外を断じた。

2シーズンぶり15回目の賞金シード復活は、目前だった。
でも、「結果としては獲れなかったから。それはそれで仕方ないんだけれど」。
それよりも、忸怩たる思いは2アンダーの47位タイからスタートしたこの日のプレーに尽きる。

寄らず入らずの前半2番でボギーが先行すると、3パットの4番でまたボギー。
後半12番のダブルボギーはティショットを左にOBし、さらに17番でもまた、3パットのダブルボギー。
6オーバーの「78」は、バーディすらひとつも獲れない内容だった。

噛み合わせの異常から体中に痛みを伴った一昨年から、今オフまで10本もの歯を削り、今年は術後の治療につとめながらのプレー。
「夏場まではただ打ってるだけでした」。

最初は新しい噛み合わせで感覚をつかむので精いっぱいだったゴルフも、本大会を含めて推薦を受けて出られた6試合と、過去の優勝資格で出られた3試合と、リランキングによる繰り上げで出場できた4試合とで、徐々に感触をつかんで「やっと少し球を操れるというようになってきたのは間違いない」と、言えるまでになっていた。

「やっとプレーができてきたな、と思えてきたのに。今年、最後の18ホールが、こういう形だったということに、自分で腹が立っている。自分に失望している」。
不甲斐ないのはシード復活のチャンスをふいにしたことよりも、この日の自分のゴルフの内容だった。

池田は、生涯獲得賞金25位内の資格は保持しているが、来季ツアーの出場優先順位を決める次週のQTサード(11月26日ー29日、3会場)にはエントリーを済ませた。
来月最初の診察で、主治医と決めるという今後の治療方針と照らしながら、今後どういう形で復活を目指していくかを決めるつもりという。

📒第2ラウンド終了後に賞金シード陥落が決定した選手(※は他で保持している出場資格)
27位 香妻陣一朗(こうづま・じんいちろう)※24年Sansan KBCオーガスタ優勝
59位 中島啓太(なかじま・けいた)※23年賞金王
70位 西山大広(にしやま・たいこう)
74位 近藤智弘(こんどう・ともひろ)※生涯獲得賞金25位内の資格保持
82位 杉本エリック
89位 植竹勇太(うえたけ・ゆうた)
97位 ヤン・ジホ※23年ハナ銀行インビテーショナル優勝
160位 アンソニー・クウェイル
207位 ジェイブ・クルーガー※23年長嶋茂雄INVITATIONALセガサミーカップ優勝
★  星野陸也※20ー21年の複数優勝による資格

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