本戦を2日後に控えた3日火曜日に、会場の韓国仁川のClub 72 Country Club (Ocean Course)で昨年覇者の高君宅(コ・グンテク)を中心に、各3ツアーの注目選手が介して記者会見が行われ、日本ツアーで活躍するホストプロの宋永漢(ソン・ヨンハン)と、歴代覇者の比嘉一貴(ひが・かずき)が出席。
意気込みを述べた。
比嘉は、奈良県のKOMAカントリークラブで行われた一昨年大会で優勝。
大会の国内初開催を、大逆転優勝で飾りその年の賞金王に就いた。
本人にとっても忘れがたい試合だが、当時のVシーンは韓国のゴルフファンにも強烈な印象を与えたらしく、昨年から韓国に会場を移しても、よく声をかけてもらえるのだそうだ。
「認知はされているのかな、と。嬉しいです」と、今年も気合が入る。
昨年は、欧州・DPワールドツアーに参戦したが、思うような結果が得られず、国内でも2022年の「ダンロップフェニックス」に続く通算7勝目にはまだ届いていない。
「優勝を目指してもちろんやっているのですが、良いプレーが4日間のうち1日あっても続いてできていない。今週は4日間良い流れをキープできるように。成績よりもそちらを目指しています」と、課題を掲げた。
また、日本ツアーで戦うヨンハンにとって韓国開催の3ツアー共催は、いわば“逆輸入のホスト選手”。
新韓銀行所属プロとして、「責任を感じている」と言い、「目標は当然優勝することです」と、開幕からピリッとした空気を演出しつつ、「いつもは僕が日本に行っているじゃないですか。でも今回は、みんなが韓国に来るので気分が違う。友達が来てくれる感じで嬉しいです」と、やっぱりニコニコ。
昨年大会は、奥様が大ファンという中島啓太(なかじま・けいた)と3人で記念撮影したり、母国で和やかなひと時を過ごした。
今年もホストプロとして、忙しくも楽しい1週間になりそうだ。
そして、昨年覇者グンテクも、「今年も優勝したい」と、連覇にむけやる気満々。
昨年大会の優勝を機に、今季は日本ツアーでもプレー。5月の「ミズノオープン」では2位につけ、その資格で7月の「全英オープン」でメジャーデビューを果たすなど、着実にキャリアをつけている。
「今週は、久しぶりに韓国選手に会えてうれしいですし、家に帰ってきたようで気楽な感じ」と、3か月ぶりという“里帰り”を満喫しつつ、「コースとの相性はいい。プレーに集中し、最善を尽くします」と、久々のホームで熱い思いを吐露した。
⛳「Shinhan Donghae Open」開催概要
<日程>9月5日ー8日
<会場>Club 72 Country Club(仁川)
<賞金総額>14億ウォン(1億5078万円)
<優勝賞金>2億5200万ウォン(2714万400円)
<競技形式> 72ホールストロークプレー。36ホール終了後上位65人が決勝ラウンドに進出
<出場資格>
・過去5年のShinhan Donghae Openの優勝者
・前年のShinhan Donghae Openのタイを含む上位5名(優勝者を除く)
・主催者による特別推薦 (8名)
・有資格者を除くJGTOの出場優先資格上位40名
・有資格者を除くアジアンツアー出場優先資格上位40名
・有資格者を除くKPGAの出場優先資格上位40名
・マンデートーナメント通過者5名
⛳中継スケジュール
9月5日 13:00~17:00 Round 1 JGTOオフィシャル YouTube
9月6日 13:00~17:00 Round 2 JGTOオフィシャル YouTube
9月7日 12:00~16:00 Round 3 JGTOオフィシャル YouTube
9月8日 12:00~16:00 F Round JGTOオフィシャル YouTube