大学後輩の金谷と小木曽と、若い2人と並んで首位タイから出て本戦は「68」。
5番から3連続バーディを奪うなど5バーディで、米澤蓮(よねざわ・れん)とともに一時は3打差つけたが5年シードの初タイトルは楽に勝てるわけはなかった。
14と17番のボギーで先に通算13アンダーで上がっていた石川遼に並ばれた。
もういちど、18番に戻ってのプレーオフは「遼対僕なので。ほとんどが遼の応援だ、と思ってティショットに行ったときに岩田頑張れー、って。泣きそうになりました」と、声援を力に変え、右のラフに入れてボギーを叩いた石川に対して奥から寄せた約1メートルをパーセーブ。
初タイトルをもぎ取った。
プレーオフは過去2戦全敗。
「ゴルフ人生で一度も勝ったことがない。リラックスしてやれた」と、安堵した。
2010年に五十嵐雄二(いがらし・ゆうじ)が達成した40歳283日が達成した大会最年長Vを3歳も塗り替えた。
「最年長…そうなんですか。その気持ちわかります。ほんとにしんどいので。このコースは」と、苦笑が漏れた。
「最高です。ありがとうございます」と、いつも不器用なヒロシがいつになく何度も帽子を脱ぎ、両手を大きく広げて歓声にこたえた。
「笑顔が少ない僕ですけど。これからも応援よろしくお願いします」と、ペコペコ頭を下げた。