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Hitachi 3Tours Championship 2024

会食前に二郎系ラーメン。イーグル率1位・幡地隆寛の原動力は?

8日の男女シニアの対抗戦「「Hitachi 3Tours Championship(日立3ツアーズチャンピオンシップ)」はその開会式で、各ツアーがおのおのペアでパフォーマンスを披露するのが毎年恒例。

幡地隆寛(はたぢ・たかひろ)は、最年少キャプテン・米澤蓮(よねざわ・れん)と直前の舞台裏でもリハーサルに余念がなかった。



2人でばっちり決めた武藤敬司さんの「プロレスLOVEポーズ」。
観客席からステージまで少し距離があったのでやや見えにくかったが、JGTO公式カメラマンの望遠レンズは、武藤さんになりきった幡地の表情までばっちり捉えた。



格闘家に見まがう屈強な体は、旺盛な食欲によるところも大きい。
前夜の決起集会では、開始までの隙間時間を盗んで、宿近くで評判の二郎系ラーメン※をがっつり堪能(※当初、家系ラーメンとしておりましたが二郎系の誤りでした。お詫びして訂正させていただきます)。

付き合わされた大江キャディは、さすがにその後のディナーが進まなかったが、幡地はぺろりとしていた。

初シードの20-21年に、ドライビングディスタンスで1位を獲り、飛ばし屋の称号を獲得したが、翌年からこの男が登場すると「いやーもう無理。力(リキ)がいる限りはしばらく獲れないと思います」。
今季も3年連続で、飛距離1位を獲得した河本の破壊力には降参だが今年は、そのかわりにイーグル率5.750を記録して1位に。



    でも、今月2日の部門別表彰「ジャパンゴルフツアー表彰式」で記念のトロフィーを受けながら、内心「イーグル率賞なんて今までありましたっけ??」。

    スタッフに「1イーグルを獲得するために要するラウンド数のことですよ」と、説明を受けても「へぇ…」と、あまりピンと来ていなかったが、10月の「日本オープン」2日目に8番ホールで達成した人生2度目のホールインワンも、記録の足しになっている。

    今年はプロ10年目の節目に“3勝”の大活躍。

    5月の「関西オープン」での初優勝に続いて10月の「バンテリン東海クラシック」で年間2勝の契機となったのは、なんといっても3月、1差の3位から、逆転の“プロ初V”を飾った豪亜共催「ニュージーランドオープン」だ。

      海外進出を視野に置く31歳にとっては特に試金石の1勝となった。



        年末行事中でもすでに来季の計画で頭がいっぱいだ。

        目標の米ツアーは22年にも、二部ツアーの予選会に挑んだがファーストステージで落選。
        その後も毎年、再挑戦のチャンスをにらんできたが、今年も期限までに資格条件を満たせず悔しい思いをした。

        「来年は、米ツアー挑戦を一番の目標に」。
        野望を胸に、“元祖・飛距離1位”はまだまだ飛ばす。

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