なんといっても、2番のイーグルが大きかった。
2オン狙いでグリーン手前に運んだ40ヤードの3打目をチップイン。
5点の大量加点に、5個バーディの10点を加えて、ボギーなしと失点はゼロ。
大会発足初回の一昨年は、まだ出場資格を模索していた転向初年度だったから、1年越しの今年が初出場で、ポイント制も初体験だ。
「ラウンド中は、自分が今何ポイントとか数えられない。たまにリーダーボードを見ながら、あんなに行ってるんだ」と、どこかよそ事のように順位を上げた。
ポイント制のスコアカードも、ストロークとポイントを書き込む欄と2つあるが「ポイントのほうは書かなくていい。集計はJGTOさんがやってくださるのでストロークだけ書いて」と、普段と違うゲーム方式にも煩わされず、コースでも「スコアが良ければ上位に行くと思うので。何も変えない。イーグルも、狙ってくるものではないので。いいショットを続けて、それがバーディになったり、イーグルになったりは、ご褒美かな」。
先週まで2戦で、ちょっぴり混乱していたスイングも、シンプルに。
もともと左打ちのフェード打ちだが、「プッシュしてからまたフェード。それを嫌がって引っ掛ける。やることが多すぎて…」。
「中日クラウンズ」で2試合続けて予選敗退を喫した。
「整理できずに打っていた」と、こんぐらがったショットをお父さんに見てもらい、「やるべきことを、ひとつにしてあとはいいショットをするだけと、簡単にしたのがよかった」と、初日の大量点につながった。
昨年は、トップ10を6回記録。賞金23位で、プロ3年目の初シードを果たした。
上位で活躍するたび、91年「ダイドードリンコ静岡オープン」の羽川豊氏以来の日本人レフティ優勝が、常套句だが「ここ最近はあまり調子がよくないので、特に自信はないですが、今日は1日通してよいプレーができた。明日も1日続けていけたらいい」と、気負わない。
※本大会の競技方法はツアーで唯一のステーブルフォード(ポイントターニー)です
<ポイント配分>
・バーディ=2点
・イーグル=5点
・アルバトロス=8点
・パー=0点
・ボギー=1減点
・ダブルボギー以上=3減点。