出場プロが、立候補をしてくれたギャラリーさんとペアを組んでプロが2球、ギャラリーさん1球ずつ打ち、あわよくばホールインワンを狙う“ニアピン対決”は2回目の今年は序盤からハイレベルな戦いが繰り広げられた。
トップバッターの河本力(かわもと・りき)がいきなり45センチにつければ、出水田大二郎(いずみだ・だいじろう)が81センチと迫り、3番目の鍋谷太一(なべたに・たいち)がとうとう20センチにつけると後続はもう、歯が立たず。
一昨年の賞金王比嘉一貴(ひが・かずき)も、嘉数光倫(かかず・てるみち)も、蟬川泰果(せみかわ・たいが)も武藤俊憲(むとう・としのり)も、予選敗退にもかかわらず、残って参加を決めた桂川有人(かつらがわ・ゆうと)も完全に、お鍋にふたをされた。
横浜カントリークラブ所属の53歳、野仲茂(のなか・しげる)が、よもやホールインワンの快打を打ったが、惜しくもカップに弾かれ遠のいた。
本日のトリをつとめた、3日目のトーナメントリーダー阿久津未来也(あくつ・みきや)が転がし寄せと、高く打ち上げるショットの2パターンでみごとな技を披露したが、2球目が38センチとわずかに及ばず。
鍋谷が、いつも熱心に男子ゴルフの応援に来てくださる埼玉県越谷市の黒田宇七さん、御年87歳とのペアでみごと逃げ切りVを飾り、「ミスしても、こんないいことがあるんだ」と、勝者の弁。
実は、挑戦2球とも、だふったそうだ。
それが、自分でもまさかピンそばのショットになり「本当に結果オーライという感じ」。
ペアの黒田さんと大喜びで受け取ったV賞品の電波治療器「DENBA Health Charge(提供DENBA JAPAN 株式会社)」は、「前から欲しいと思って狙っていた」と明かす。
「ほんまに、今度自分で買おうと思っていたくらいなんですよ」と、ひしと抱きかかえて「明日もミスしてもいいことがある、と思いながらやれると思います」。
最終日は通算8アンダーの18位タイからスタート。
3日目の“勝利”を上昇のカギにする。