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日本オープンゴルフ選手権競技 1999

この日、ただひとりのアンダーパーをマーク。小山内護

 9月に同じ北海道で行われた日本プロマッチプレー選手権に、初出場ながら優勝をとげた小山内護が、4バーディ、2ボギーの70で大会2日目のベストスコアをマークした。
 しかも、出場選手111人中唯一のアンダーパーだ。

小山内の初日のスコアは82の10オーバー。

 大会前には「日本オープンに初めて出場できるのが嬉しい」と語っていたが、体験したことのない超ハードなセッティングに打ちのめされた。

 予選落ちを覚悟して、予選ラウンド以降のホテルをキャンセルし、帰りの飛行機の予約も済ませて2日目に臨んだという。

 「きのうは自分の順位さえ見ないでホテルに戻りました。どぉ〜せ予選落ちだと思ってましたからね。今日は頑張って4オーバーぐらいでまわれれば、まあまあかなと考えてコースに来たんです。予選通過は諦めてたのに…嬉しいよね〜。

 きょうは、あまりフェアウェイを外さなかったことがよかったみたいですね。ラフに入っても、順目の比較的打ちやすいところにボールがあるなど、ラッキーもありました」

 クラブハウスのロビーにはスコア速報が見られるコンピュータが設置されているが、オーバーパーは黒字で、アンダーパーは赤字で表示される。

 110の黒字の中にたったひとつ小山内のスコア『70』が赤字になっているのが光る。周囲の羨望をあびながら、それを自ら何度も指差し、「まるで65ぐらい出した気分ですね」と満面の笑みを浮かべた。

 初日の95位タイから予選カットの60位以内をクリアしたばかりか、一挙にトップと8打差の17位にジャンプアップ。

 あと2日間の戦い方次第では、日本プロマッチプレー選手権に続くメジャー2連覇も夢ではない。

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