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東海クラシック 1999
「お客さんに見られたほうが燃えちゃうんです」7アンダー首位の小林正則
「ボギーが出るのが当たり前というような状況で、耐えるという気持ちがどんなに大切なことかを学んだと思います。あそこで、気持ちが切れちゃうと、終わり。(尾崎)直道さんも、耐えて耐えて、待って、勝ったでしょう。そういう姿勢って、すごく勉強になったと思うんです」。
現在、出場優先順位39位。開幕当初は、83位と、ほとんど出場の機会がなかったが、7月に出た新潟オープンで3位に入り、一挙に順位をあげた。
今大会は、現地ウェイティング制度(会場で出場予約をし、開催直前まで欠場者が出るのを待って資格を得るしくみ)での出場。
「高校(学館浦安高)、大学(日大)の先輩の今野(康晴)さんに、『おまえの順位なら会場にきたらぜったい出れるから、来いよ』って言われてきたんです。先輩の言うことをきいといてよかったですよ」。
前半はパットに苦しんだが、「後半はロング2つで1個ずつ取るつもりで行こう」と決めハーフターン。
早速12番、560ヤードのロングホールで残り230ヤードの第2打を3番アイアンでピン右横メートルに乗せてイーグル奪取。「これですごく楽になった」(小林)。
他に5つのバーディを取ってハーフ29のスコアカードを作り上げた。 「人に見られてると、ぼく燃えちゃうんです。後半のハーフからお客さんも増えてきて、無様なプレーはできないぞって、気が引き締まるのかな」。
最終日、最終組に近づくほど、ギャラリーは集まる。小林は、4日間上位で粘って、最後には最高のゴルフを披露するつもりだ。