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ブリヂストンオープン 1999
私立埼玉高校2年の市原弘大君が68でまわり、堂々の9位タイ。
「なんか、無我夢中でした。でも、ジュニアの試合より、緊張はしなかったんです。だってジュニアの試合では、勝たなくてはいけないっていうプレッシャーがあるけど、ツアーでは予選落ちして当たり前、ですからね」
7バーディ、3ボギーの素晴らしいスコアカードを作り上げて、市原君は笑顔でホールアウトしてきた。「なんか、無我夢中でした。でも、ジュニアの試合より、緊張はしなかったんです。だってジュニアの試合では、勝たなくてはいけないっていうプレッシャーがあるけど、ツアーでは予選落ちして当たり前、ですからね」
11番、371ヤードのパー4では、10メートルもの長いパットを決めるなど、この日はパットが冴えた。「あと、3,4メートルの微妙な距離がきっちり沈められたし、ナイスパーパットもたくさんあった。まさかこんないいスコアが出せるなんて…とってもいい気分です」。
18ホール、ついて歩いたご両親の邦生さん、あけみさん(写真右はし)も、息子の好発進には「明日以降はきっともうだめですよ」謙遜しながらも、「うちの子がこんなにやれるなんて…よくがんばりました」と、喜びを隠せなかった。
弘大君がクラブを握ったのは、3歳のとき。ゴルフ好きのお父さんが、弘大君用に作ったおもちゃのクラブとボールを、見様見真似で転がしはじめたのがきっかけだった。
「そのころのことは覚えていない。いつのまにか、ゴルフをしていたという感じ」自然と身についたスイングで、中学時代は日本ジュニア、関東ジュニア、世界ジュニア(団体)など、大きな大会をほとんど制覇した。
ツアー出場は今回がはじめてで(後援競技の関東オープンに2度出場)「きょうは陳(志明)さんと一緒のラウンドで、やっぱりプロはすごいって思いました。ウッドはしっかりラインが出ているし、まっすぐピンに向かって打ってきている」と、学ぶところは大きかったようだ。
いつか、プロになるのが夢。
「こんなコースで、毎週まわれるようになりたい」と弘大君が目を輝かせれば、お父さんの邦生さんは、「どうせなら、上位を狙えるレベルの高いプロに育ってほしい」と、望みを託していた。