Tournament article
ブリヂストンオープン 1999
「嬉しい!のひとこと」丸山茂樹
最終18番は、12メートルのイーグルパットにトライ。
カップに向かってまっすぐ転がっていった球は、カップの上を通過して、惜しくも入らなかった。そして丸山は、このわずか20センチほどのパットをマークした。
「もったいないから、最後に取っといた」。
同組のスペンス、伊沢が打ち終わってからおもむろに、最後のバーディパットを沈めた。 顔はうつむけたまま、突き上げたガッツポーズ。
ウィニングボールは、迷わず観客に向かって投げ入れた。
「嬉しい!のひとこと。
正直言って、途中で何度もプレッシャーを感じていた。ショートパットは、パーセーブしたいと言う気持ちで、特に手が動かなかったです。
試合に勝つということは、本当に難しい。きょうはずっと、勝てればなんでもいい、って思いながらプレーしていました。
8月からはじめたこと(トレーニング)が本当に正しいのか? こんなことをして大丈夫か? 思うようにクラブが振れなくなって、このままつぶれるんじゃないか? という不安がずっとありました。
でも3ヶ月後、4ヶ月後を見ていてよ、とみんなにずっと言っていて、結果が出るのが少し早かったけど、これで、自分のしていたことが正しかったんだと、思える。 これからのあとの試合も、思いきってやっていけると思います」丸山茂樹