Tournament article
アコムインターナショナル 1999
日下敏冶ディレクターの「大会みどころ」
通常なら、ツアーの開催コースは少なくとも、前年度末までには決まり、早くから大会の準備に入るもので、そんなに突然決まってもなかなか対処できないところだと思うのですが、石岡ゴルフ倶楽部の常日頃から競技ゴルフに目を向ける姿勢のたまもので、短期間の準備で、素晴らしいツアーコースが仕上がりました。
1994年に開場。設計者は、あの、ジャック・ニクラウス。
彼は、なによりここ石岡の、高低差わずか4メートルという大地に惚れこみ、そのフラットな地形に、池やマウンドを随所に配置し、それこそ、バンカーの砂一粒一粒にまでこだわって、戦略性溢れるコースを作りあげました。
今回は、彼の設計コンセプトを最大限に引き出しつつ、グリーンの速さ、ラフ、フェアウェーのライン出しをツアーレギュレーションにまで高め、設定したつもりです。
ナイスショットとミスショットの差は大きくスコアにあらわれ、ゆったりしたグリーンは、落しどころを誤ると、3パットもありうるでしょう。
石岡ゴルフ倶楽部の魅力のひとつに、打撃練習場(写真)が、300ヤードクラスとダイナミックでしかも直打ち(簡易マットを使わずに芝の上から直に打てる)出来る点。さらに、アプローチ専用の大きなレンジがある点でしょう。
これほど恵まれた練習環境を持つコースは、日本のゴルフ場ではなかなか見当たりません。
スタート前とホールアウト後、このゆったりとした練習場で、選手たちが懸命に腕を磨く姿を見るのも、今週のお楽しみのひとつといえるかもしれんせんね。