Tournament article

カシオワールドオープン 1999

丸山茂樹、賞金レースの猛奪取をかけるつもりだったこの大会で無念の欠場

このカシオワールドを含めて残り3試合。尾崎直道との賞金王争いに最後のダッシュで逆転に持ち込みたい丸山茂樹に思わぬアクシデントが襲った。「筋筋膜性疼痛(きんきんまくせいとうつう)」という名前の激痛で、スタート前に急きょ大会欠場を余儀なくされてしまった。

練習場からロッカールームに戻った丸山は、痛みでそこから自力ではまったく動けずに、その場で医師の診断を受けたのち、スタッフ2人に両脇から抱えられ、さらにもう1人のスタッフには痛む首をしっかりと支えてもらいながら、揖宿の横山病院へ運ばれた。

丸山茂樹の話
「スタート前の打撃練習場で調子よく振れていたので、今週も調子いいなぁーって思って練習していたら、雲行きが怪しくなり、このまま雨が降らなければいいなって思い、空を見上げたとたんに、首にズキンという痛みが走り、何がなんだかわからなくなった。
先週もコースレコードの61を出して調子自体もよく、自分でも今大会を楽しみにしていただけに本当に残念。この大会でよい成績を出して、ワールドランキングで少しでも順位を上げておきたかったし、賞金ランキングでも直道さんとの差を少しでも縮めておきたかった。
大事な時期に、このような事になるなんて、本当になんて言葉にしていいのかわからないぐらい、とても悔しくてしょうがない。とりあえず、先生も2日間ぐらい安静にしていたら大丈夫でしょう、という事なので、極力日本シリーズには出場できるように、全力を尽くして治療に専念したい」

診察した横山病院(鹿児島県揖宿郡)、横山廣太医院長の話
「とりあえず、先々週からの風邪と連戦の疲労からおきたんでしょう。痛みを取り除くブロック注射を打ったら痛みも治まったみたいなので、2日間ぐらい安静にしていたら大丈夫でしょう」




関連記事