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ファンケル沖縄オープン 1999

兼本貴司、シード取りに燃える

 ウェイティング制度(★下注意)で出場した、11月のカシオワールドオープンで13 位に入る健闘を見せ、それまで75位だった賞金ランクを、シード権当確ラインの68位にまでひきあげた。
「カシオワールドオープンでの成績が大きい。あれがなかったら、シード権を狙える位置にさえいれなかったんですから。この機会を生かしたいですね」。

 兼本がシード権を確実にものにするには、この大会をできるだけ上位でフィニッシュしなければならない。予選落ちなどすれば、完全にジ・エンド。まさに生活をかけた戦いに、「そりゃあプレッシャーはあります」と兼本。しかし、そんな状況下でも今週の目標は「15位内に入ること」ときっぱりと言いきった。「だって予選通過とかを目標にしたら、ゴルフが小さくなってしまから。できるだけ上位で終わって、賞金ランクを40位内にまでひきあげるのが目標です」

 心強い援軍もいる。

 ずっと練習を見てもらっているという吉村金八には「変なことを考えなければ、いまのおまえのスイングなら大丈夫」と太鼓判を押された。

 同じミズノ所属の川岸良兼には、最近、ショット面のヒントをもらったばかりで「いつも気にしてくださって、応援してくれてるんだなという気持ちが伝わってくる」と先輩からのエールを励みにしている。

 「今週は守るゴルフを中心に、攻めるところは攻めるというコースマネジメントを展開したい。プレッシャーもあるけど、反対に、自分がこういう状況でどんなゴルフができるのかということにも、ワクワクもしているから」

 土壇場で与えられたチャンスに、兼本がどこまで食い下がれるか。 

★ 注意
現地ウェイティング:「出場権のない選手が、大会開幕前に会場入りしてウェイティング登録を行い、初日のスタートまでに欠場した選手が出た場合、そのかわりとして出場権を得る制度。現地ウェイティングの選手の出場優先順位は、ツアー予選会のランキングに基づき決定される」

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