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東建コーポレーションカップ 2000
ルーキーたちの開幕戦
★フセイン・タイムール ★ 三橋達也 ★ 坂本圭治 ★ 井殿康和
QTランキング11位のタイムール・フセイン(写真1番目)はパキスタン出身。5 年前に来日し、日本ツアーでのデビューを夢見て頑張ってきた。念願かなって今週、初出場。予選ラウンドは、通算2アンダーでまわり、9位タイと好位置で決勝進出だ。
「とりあえず、2日間で3アンダーくらいまで伸ばそうとは思っていました。きょうは 6番(パー5)で、イーグルが取れたのが、ラッキーだったね。残り230ヤードのセカンドが、直接ピンに当たってカップまで3センチくらいのところに止まったんです!
次の7番もバーディが取れたし、非常に充実したラウンドでした。初日はちょっと叩いてしまいましたが、アイアンは切れてたし、心配はしていなかった。昨日は、故郷の父(メハムード)に電話して、『大丈夫、オマエならやれるよ』と言ってもらえました。
しかし、日本ツアーのグリーンは固くて速いね…ビックリしましたよ」
三橋達也(写真2番目)はQT31位。今大会は、現地ウェイテイング制度で月曜日から会場入り。開催前日の水曜日に繰り上げ出場が決まり、ツアーデビューにこぎつけた。予選ラウンドは通算イーブンで24位タイ。目標の予選通過を果たし、残り2 日でさらに上位を目指す。
「今週月曜日の段階で、現地ウェイティング選手の4番目で、出場も微妙な位置にいたんです。で、だから『今週はまあ、無理だろう、僕のデビューは(4月の)つるやオープンからだな』と思っていたんですね。それが滑りこみで入れたものですから、…特に『デビューだから』といって、入れこまずにプレーすることができましたね。
もうちょっといいスコアにしたかったんですけど…昨日より、コンディションがいいですからね。まあ、僕のレベルでは予選通過しただけでもヨシとしないと…(笑) 最初の目標が予選通過だったし。
でも明日からは、もっとガンガンいきますよ。通ってしまえば、こっちのものです。伸び伸びと、プレーするつもり。最終的に4日間で8アンダーくらいにできれば…。それが無理なら4アンダー。…最低でもイーブンで終わりたい。ひとまず、2日間終わってこの難しいグリーンでやって、イーブンという成績には、納得して決勝にのぞみたい」
元高校球児の坂本圭治(写真3番目)は、QTランク15位と好位置につけているが、ツアーデビューの今大会では振るわずに予選落ち。
「グリーンが最後まで合わなかった。堅くて速くて、これは慣れるまでに時間がかかるな、と思いました。ショットはまずまずだったのですが、パットが…。今後の課題はパットですね。クォリファイングトーナメントのときよりは、まだ気持ちは楽ですが、やっぱり緊張しました。緊張で手が動かないのと、難しくて考えちゃうのと、両方で、スムーズのパットのストロークができませんでした。きょうは3パットを4回くらいしてしまいました。予選はとおりたかったですけど…まだまだこれからですね。今季はぜひ、シード権をとりたいので、がんばりたいと思います」
初日78と出遅れ。師匠の高橋勝成には「78じゃなくて、"68"の間違いじゃないの?オマエならそのくらい出す実力はある」とカツを入れられた。QT33位の井殿康和(写真4番目)は、しかし2日目も盛り返せず予選落ち。
「出だしの1番ロングでイーグル取って、これはいけるぞ!とは思ったんですけどね…。僕、いつも朝イチだけはいいもんで。ロングは2日間、4ホールとも全部取ったんですよ。バーディ、バーディ、バーディ、イーグル。でもダメでった…。こんなに天気がよくて、条件もばっちりなのに、ほんと悔しいですよ。最後の18番は4パット。『ぜったいハーディで終わらないと』と思ったのに、ファーストパットがすごくショートして、『取るつもりなのに、ショートなんかするなんて!』と熱くなってしまいました。最初のイーグルで熱くなって、最後の4パットで熱くなって、なんか情けないですね。きょうはこの難しいグリーン対策として、フェースバランスでソフトな打感のマレットタイプのパットに変え、ラインを出しやすくしようと思ったのですが、あまり役にたちませんでした…。
ツアーで戦うには、確実に狙った場所に落せる正確なショット、グリーンをはずしても近くに寄せるアプローチ、ミスしても拾える確実なパット…結局、オールラウンドにできなければダメなんです。それを実感しました。
でもこの2日間はとても楽しかった。お客さんが見ている前でプレーするのはすごく楽しい。僕なんかがいいショットしても、拍手をくれるんですよ。こんな気持ちいいことないです。
あ〜しかし、ほんと悔しい。絶対通るつもりできたのに! できることならもう1 ラウンドでも2ラウンドでもやりたい気持ちです」