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東建コーポレーションカップ 2000

ガンと戦うドン・杉原輝雄が、ある覚悟を決め戦っている

スタート前、テント内のストーブで暖を取りながらコースメモに何か書きこむ杉原。
 杉原輝雄から、ファンにはちょっぴり不安なセリフが飛び出した。
「賞金シードが取れなかったら、来年から出る試合をかんがえなアカンな」

 一昨年前に、衝撃のガン告白。しかし、手術をすることによって選手生活にブランクができることを嫌がって、薬や女性ホルモンの投与で病気を克服する方法をとってきた。

 飛距離へのこだわりから、筋肉に負担をかけることで鍛える加圧式というハードなトレーニングを取り入れたり、47インチの長尺ドライバーを使ったりと、常にその強靭な精神力はツアーの話題にのぼっている。

「毎年毎年、覚悟しながらはやっているけど、今年はなんや今までと違うプレッシャーを感じている。(今年ダメなら即)引退というわけじゃないけどね。・・・今週はせめて予選は通過せんとな・・・」と杉原。

 初日はパットに苦しみ88位と出遅れ。「3番で3パットのダボ。パットもショットももうひとつやね。バーディも一個も出てへんし…ひとつふたつ、(バーディが)取れておれば、スコアも変わってくると思うんやけど…」と、重大な覚悟を決めながらも、淡々と語った。

 真摯なプレーでファンに絶大な人気を誇るだけに、2日目以降の杉原の成績が、俄然、注目を集めそうだ。

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