Tournament article
JCBクラシック仙台 2000
「ジャンボさんの気持ちがわかってきた!!」
同社の「ERC」ドライバーで約30ヤードも飛距離を伸ばし、「このクラブを使って、やっぱりゴルフは飛距離かな、と思いましたね」と納得顔だ。
もっとも、開幕直後はあまりの飛距離のギャップに戸惑った。「飛ぶのはいいんだけどセカンド以降のクラブの違いについていけなくて。『X14』という同社のアイアンも性能がよくて、これまでと1クラブ以上も番手が違う。最初は、飛びすぎちゃって、グリーンオーバーばっかりしてた」という。
しかし、6位タイに入ったフジサンケイクラシックあたりから、感触が掴めてきた。
「ティショットは思いきって振り、行けるところまで飛ばす。セカンドショットはいつもより短めのクラブで、強めに振っていく…コツをつかんですごくゴルフが楽になって余裕が出てきた。ジャンボさんの気持ちが、ようやくわかってきましたよ」と笑う。
ただ課題は、アプローチ。長いクラブの感触をひきずって、「たまにガン、と強く振ってしまうことがある」そうだ。
「ジャンボさんは、ロングアイアンで強く振っても、短いのではソフトに打っていけるタッチをちゃんと持っている。ああいう選手になりたいな」。
フジサンケイクラシックのあと、三菱自動車トーナメントで11位。そしてこの日、初日は6アンダーでまわり2位。新しいクラブの効果で次第に上位に顔を出すことが多くなってきた。だが、久保谷に欲はない。
「こんなの、まだまだ足りない。僕みたいな選手は、もっともっと優勝争いを繰り返して、苦しんでから勝つべきです。いや、そうでなくちゃ勝っちゃいけないと思う」と、自らにムチ打つ覚悟でいる。