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NST新潟オープンゴルフ選手権競技 2000

杉原輝雄が6月のミズノオープン以来、3試合ぶりの登場

「まだまだ諦めきれない、ここでやめるわけにはいかない」

 杉原輝雄が、3試合ぶりに会場に姿を見せた。
 「体は相変わらず。こないだ検診も受けて、まあ、異常なしというか、現状維持という感じやね」
 一昨年前に、衝撃のガン告白。病と戦いながらのツアー参戦も今年で3年目に入った。
 6月のミズノオープンから3週間は、ガンの定期検診もかねて休養。体調を整えて新潟入りしたが、水曜日のこの日はプロアマ戦で18ホールをまわり、「やはり、きついね。しばらく休んでいると、勘がにぶる。飛距離も落ちてるし、ラフにいれるともう手に負えん。予選通過したいのはやまやまだが、この体には4日間は無理かもしれんけどな」まして、熱い盛り。昨年大会は連日30度を越えた。今週は猛暑との戦いでもある。第一声は、弱気なコメントが飛び出した。
 だが、「きついけど、それでも出るからには全力を尽くさなあかん」と、杉原は自身にムチを打つ。
 「杉原さんがツアーに出てくれるだけで嬉しい、といってくれるファンの方がいる。それに、プレーヤーは稼いでナンボ。僕はまだまだ諦めきれない。しんどくても、やめるわけにはいかんのです」
 杉原の、一見静かなプレースタイル。しかしそこには、実にさまざまなメッセージが詰まっている。

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