片山晋呉の優勝インタビュー

　「こんなすごいたくさんのギャラリーの方々の前でプレーできるということ、本当に幸せでした。
　気持ち、体、心…今日、３つがちょうど揃ってこの日を迎えられたという気がします。
　今回、僕は、優勝争いのほかに、賞金王のプレッシャーとか、いろいろあって、昨日の夜からずっと『どうしよう』って思いつづけていて、晩御飯を食べているときも、みんなに、『今回は勝てないと思うよ』って、話していたくらい。精神的にも、かなり参ってた。『どうしよう』っていうのが、精一杯だったんです。その中で、ここまで自分を追い込んでやれたのはすごいと思うし、そういう意味で、見に来てくださったファンの方も、テレビで見てくださった方にも、今日は楽しんでもらえたんじゃないでしょうか。
　僕ひとりの力じゃ微々たるものだけけれど、ひとりでも多くの人に、会場に足を運んでもらいたい。そのために、僕はこれからもゴルフ以外のことでも、一生懸命に頑張っていくつもり。
　昨年は、自分でも、勝てるなというところまで行きながら、最後にボギーを2つ叩き、本当に悔しい思いをしました。去年のこの日曜日から、僕はこのチャンピオンフラッグを持つことだけをイメージしてやってきました。このタイトルは狙っていた。狙って、勝つことができたんです。きっと、今回出場している選手の中で、誰よりも、その気持ちが強かったんだと思う。
　今回、いろんなプレッシャーの中で、こうして勝てたことはきっと自信になります。
　来週も、苦しい戦いになると思うけれど、やるだけやろうと思います。
　ファンのみなさん、今日は最後までたくさんの応援、ありがとうございました」

• 片山 晋呉