Tournament article
サン・クロレラ クラシック 2000
「壮絶な、ボギー合戦だったね」/尾崎将司
出だし10番。青木功、中嶋常幸は共に第2打をグリーン奥に打ちこみボギー。尾崎もピン奥につけたパーパットをはずし3人揃ってボギー発進。このホールがこの日の3人を象徴するようだった。
初日2オーバーでまわった尾崎にひとまず軍配が上がったが、「グリーンが小さくて硬い、俺としては得意なコースじゃないなあ、それにしても壮絶なボギー合戦だったね」と、苦笑いする場面もあった。
最終9番でようやく、5メートルのバーディパットを沈めて5オーバー、116位タイの青木功。
「1日まわってようやくバーディ1個か…。しかし最後はオマケみたいなもんだよな。明日につながるようなバーディでもなかったよ。ゴルフの調子が昨日よりよくないね。まったく…あんなにギャラリーもついてくれたっていうのに、見ている人は面白くなかっただろうね。
思いどおりにはやっているけど、グリーンが硬くて手前のラフは柔らかいから、そのへんの兼ね合いがとても難しかった。
2人と久しぶりにまわった感想? そうだね、ジャンボはヒゲが生えているしトミーは、メガネがないし…あれは、視力回復手術をしたって? それは知らなかったな。10年ひと昔っていうけど、10年もたてばそりゃあ、人も変わるよね。
明日は予選、落っこちないようにしなくちゃいけないな。1日、2日やれば、また慣れてくるだろうからね。手探りしながらでも、やるしかないよな」
尾崎将司は2バーディ、4ボギーの2オーバー、71位タイ。初日はひとまず、2人に勝ったが…
「3人のラウンドで、何を期待したの? 壮絶なバーディ合戦?(笑)今日は“壮絶なボギー合戦”だったね。
グリーンが小さくて硬いから、そう簡単には捕らえられない。グリーン回りからのアプローチも難しいわけだからね。これではいいスコアにならないよ。いいプレーを見せたかったけど、残念な結果に終わった。
自分としても、得意なコースじゃないし、明日以降もなんとも言えないなあ(笑)」
3オーバー、86位の中嶋常幸
「いや〜今日はどうしようもない。出だしの10番で、実感したんだよ。グリーンが硬いって。あのホールで3人とも、「あれ、なんかおかしいぞ」と読んでしまったんだよね。
ジャンボなんかすごくいいアプローチしてるのに、落としどころによってすごい転がってしまうし、青木さんも最高のショットで打っているんだけど…。
お客さんの数を見てもいつもと違うし、どこの組よりも面白い組だったと思う。なんかタイムスリップしたような感じでさ。だからこそ今日はいいショット、いいゴルフを見せたかったんだけど…。
今日と明日で、3人の組み合わせは最後。もう2度と見れないだろうね。それだからこそ、あと1日、ね…」