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NST新潟オープンゴルフ選手権競技 2001

「このままガンガン攻めていく」と3位タイの上田諭尉(ゆい)

最終9番で上田は、7メートルのバーディパットが、わずかにカップにけられて、「66なら、自己ベスト更新だったのに!!」と悔しがる
 4アンダーでターンした1番で、3パット。
 以前の上田なら、ここでキレて、ずるずるとスコアを崩していたところだ。
 だが、どうにか踏みとどまっただけでなく、その後もスコアを伸ばせたのは、2つ下の弟、崇宏さんのおかげだ。
 上田と同じ専修大学を卒業後、父・英郎さんの家業を手伝うかたわら、崇宏さんはすでに今季5試合で、上田のキャディバッグを担いでくれている。
 そのとき崇宏さんは、プレー中にキレてますますミスを重ねる上田に、厳しくこう言い放ったのだ。

 「ばかやろう!! キレてるヒマがあったら、次のショットのことを考えろ!!」
 ゴルフの腕前なら、まだまだ、弟に負けるつもりはないが、学生時代から、ツアーでプロのバッグを担いだりと経験豊富な弟の精神論には、上田も一目置いていた。
 そんな弟からの叱責が、上田の目を覚ました。

 「怒ってスコアが伸びるならいいけど、怒って余計に叩くなら、すっぱり気持ちを切り替えたほうが得だ、そう思えるようになったんですね」

 今週、弟の“アシスト”はないが、その思いは、きちんと上田の脳裏に焼きついたままだ。
 5アンダー、3位タイの好スタート。
 「ガンガン攻めていくタイプ」という上田が、「3日目終了時点で、通算13アンダー、最終日最終組」という青写真を描いている。

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