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久光製薬KBCオーガスタ 2001

「お互いのフィールドで、もっと頑張ろう」

 炎天下でのプレーに深堀は、「冷たいものを飲みすぎたみたい。途中でお腹が痛くなっちゃって…」と、顔をしかめた。
 ふいに痛みを覚えた13番ホールからは「全身に力が入らなくなってしまって・・・。気をつけて飲んでたんですけどねえ。暑さに、ちょっとばてちゃったかな」と、苦笑いだ。
 それでも、「10ヤード以上、飛距離が伸びた」というニュードライバー『テイラーメイド360』で、アクシデント後も3つスコアを伸ばし、ノーボギーの65でまわって単独首位におどり出た。

 目標がある。
 次週の日本プロマッチプレー終了後、賞金ランク3位内につけた選手には、来月13日〜16日のWGCアメリカンエキスプレス選手権への資格が与えられる。
 人一倍、海外志向の強い深堀は、「世界ランク上位の選手が出る大会をぜひ、この目で見てみたい」と、出場切符を狙っている。

 先月、米ツアーで初Vを飾った丸山茂樹とも、凱旋帰国した際に会って、「お互いのフィールドで、もっと頑張っていこう」と、誓い合ったばかりだ。
 自身のデータによると、毎年、この久光製薬KBCオーガスタから、調子が上がってくるそうで、「今週は、相性の良い大会。出来る限り、チャンスをモノにしていきたい」とキッパリ言い切るその瞳には、優勝の2文字しか映っていない。

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