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日本プロゴルフマッチプレー選手権プロミス杯 2001

鈴木亨VS中嶋常幸の第1回戦、4アンド2で鈴木の勝利

 スタートホールで、選手アナウンスを聞いて鈴木は、改めて、対戦相手の偉大さを思い知った。
 83年、86年、92年の今大会チャンピオン、中嶋常幸―。
 「そっか、この人には、3回優勝の実績があるんだ・・・と思ったら、『これはやっぱり、勝てっこない』と思いましたよ。でも、気持ちだけは、負けないように、とスタートしていったんです」

 中嶋が、ボギー確実の6番で、鈴木も3パットのボギー。
 自分の弱さを悔やんだが、7番で、20メートルのバーディチャンスを沈めたことで「まだやれる」との自信を取り戻すことができた。
 取って取られての攻防戦のあと、13番で2メートルのバーディチャンスを決めてきっかけつかむと、4アップ目の16番で決着をつけた。

 「今日はずっと、どきどきしっぱなしだった」と鈴木。
 「どんなにリードしても、中嶋さんなら、追い上げてくる。どこでやられるか、と最後までひやひやしながらのプレーでした。でも、そんな相手を倒すことができて嬉しい」と、ホールアウト後も、戦いの興奮さめやらぬままだ。

 「この大会は、勝ちに来ている」と言い切る。
 「でも、もっとも手ごわい相手を破っても、息つく間もなく、次の対戦(飯合)が待っている。次も怖い相手だけれど、今日の1勝を機に、最後まで走り抜けたい」と、威勢良く話した。

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