Tournament article
ブリヂストンオープン 2001
「1週間、楽しかった!」
約2年ぶりの日本ツアー。ハードスケジュールを承知で帰国し、すっかり感覚を忘れてしまった日本の芝と、時差ぼけとの戦いを強いられながらも、6アンダー、17位でフィニッシュ。プレー中は、大ギャラリーの声援にも終始、笑顔で応え、30週年の記念大会に華を添えた。
丸山の次の帰国は、11月のEMCワールドカップ。伊沢とのペアで、世界の強豪に挑む。
「自国での開催ということで、僕らにとっては、優勝する大きなチャンス。
伊沢さんとも必死で頑張ろう、と話しているんです」
ひとまず今週は、トンボ帰りで米ツアーのビュイックチャレンジに出場。来年のマスターズ出場権が与えられる、賞金ランク40位内を目指す。
「できるだけ早く(ランク入りを)決めて日本に帰って来たい。ワールドカップにむけて、日本のコースでの練習を、たくさん積んで万全の体制で臨むためにもね」
次回は、御殿場コースで見せる“マルスマイル”に期待だ。
◆ 丸山茂樹のはなし
「久しぶりの日本ツアー、1週間、とても楽しく過ごせました。
朝、昼、晩の食事からして楽しくて(笑)。
日本でやっていたころでさえ、毎朝食に和定食なんか、食べなかったけど、今週は毎日、和食(笑)。幸せな1週感でした。やはり相当、日本が恋しいんだなって、自分でも感じました。
ゴルフに関しては、タイトなスケジュールで来たのもあるけど、準備不足で後悔。
できれば、日本のコースにもうちょっと慣れておき、ジムに行ったりして体調も万全に整えておけば、もっと良いゴルフが見せられたのにな、と思っています。
だから、今度のワールドカップは、もっと準備万端で臨みたい。
これからすぐにアメリカに帰って、試合に出ますが、できるだけ早く賞金40位内に入り、マスターズの出場権を確保して、日本に戻り、ワールドカップ用にしっかりと練習を積んでおきたい。
自国で開催される今回のワールドカップは、僕らにとって大きなチャンス。
もっともそれも、伊沢さんは、御殿場で間違いなく気持ちよくプレーができるはずだから、僕次第、というのもあるかもしれないけけど・・・(笑)、今週、伊沢さんとも必死で頑張ろうって話をしました。
その伊沢さんに関して、今週、久しぶりにゴルフを見せてもらって感じたのは、プレーのテンポやリズムは、学生のころとまったく変わっていないけど、球の扱いは以前よりもかなりうまくなっているということ。メタルに変え、球筋をフェードボールに切り替え、危険性の少ないボールを打つ方法を身につけている。
全盛期のジャンボさん、中嶋さんのように、なかなかミスをしないし、ミスをしても許容範囲。今の伊沢さんもそういう空気を醸し出していると思いましたね。伊沢さんは今、間違いなく日本ツアーで群を抜いているプレーヤーでしょう。
他の日本の選手たちも、今のレベルで満足せずに、もっと上を見て、頑張ってほしい。
みんなに、可能性はあるんです。
これからも、USPGAや欧州ツアーにどんどん挑戦して、日本ツアーにたくさん推薦枠をもらえるような良いプレーヤーが、出てきて欲しいと願っています」