Tournament article
アコムインターナショナル 2001
「元に戻したら、余計なものが無くなった」
井上透コーチと、スィング改造に取り組んでちょうど1年。
以前は、テイクバッグでヘッドをループさせるスィングだった。
調子が良いときはそれで問題はないが、体が疲れてきたときなどには、振り遅れて、インパクトでヘッドが寝てしまい、派手なチーピンを打つこともあった。
この1年、そのミスをなくすため、さまざまな取り組みをしてきたのだが、考えすぎて、かえって深みにはまり、5月のマンシングウェアオープンKSBカップから棄権1試合を挟んで、10試合連続予選落ち。悩みに悩んだ兼本は、
「これではとても戦える状態じゃない、ということでいったん元のスィングに戻したんです。そしたら・・・」
かえって「よい方向に動き始めた」という。
「それまでの余計なものが殺ぎ落とされた感じ。遠回りしたけど、かえってそれが、良い結果を生んだんですね」
先週、先々週と、連続してアンダーパーもマークして、調子も上向き。
この日初日は、4メートル前後のチャンスパットをいくつかはずし、ホールアウト後は「もう2つ3つは伸ばせたのに!」と、地団太を踏んだが、それでも、「ショットに余裕が出てきた分、パットにも集中できていますね」と、16番のイーグルも含む65は、2位タイスタート。
「最後の9番も、たった3メートルもはずして・・・。7アンダーに出来なかったのは悔しいけど、6アンダーはまずまず。明日以降ももっと伸ばしていきたい」と気持ちを入れ替えていた。