Tournament article
ダンロップフェニックス 2001
「フェニックスは、僕向きのコースだ」
99年、全米アマチュア選手権で、9&8の大差で優勝。アマチュアの頂点に立ち、その資格で出場した2000年のマスターズ。アマチュアでただひとりの予選通過を果たし、ベストアマチュア賞を獲得した。
「マスターズの思い出は強烈だった」と振り返る。
「最終日は、あのジャック・ニクラウスとまわったんだ。そのとき、“今度は、プロとしてここに帰っておいで”って言われたんだ」
その後のゴセットの決断は早かった。
3ヶ月後の7月。大学卒業を待たずに、プロ転向を宣言。
秋のクォリファイングスクールに挑戦し、そこで、59という驚異的なスコアをマークして楽々と、来季の出場権を獲得した。
もっとも、2001年シーズン当初は調子が出ず、下部組織のバイコムツアーへの出場を余儀なくされたりもしたが、7月、推薦出場のジョンディア・クラシックでいよいよ実力を発揮。67、64、68、66と爆発的スコアで初優勝をとげている。
将来を嘱望されているゴセットの来日は、アマチュア時代の97年以来2度目という。
会場のフェニックスのCCの印象については、「僕向きのコースだ」とキッパリ。
来季から契約を結ぶ予定のプロギア社のニュードライバー『TR』を今週も持参して、「このドライバーのおかげで、調子はバツグン。ここは松林に囲まれて、フェアウェーキープが大事になると思うけど、僕にはその自信がある。グリーンのコンディションもすばらしいし、今から本番が楽しみだよ」
敵は、松林を抜ける浜風だけ。
「今日デュバルとも話したんだけど、フェアウェーからじゃあ、この風はまったく読めない。風に対しては、いっそうのコンセントレーションが大事になるね」
22歳の大型新人、ゴセットにも要注目だ。