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カシオワールドオープン 2001

「太陽の方向に、目がある」

ガルシアに「室田さんはパットで勝った」と言わしめた室田淳のグリーン攻略法

 これまで、いぶすきのグリーンは、開聞岳から向かって順目、という説が圧倒的だった。
 だが今週、室田は、それとはまったく異なった、新しい攻略法で、難グリーンを制した。
 水曜日のプロアマ戦。一緒にまわったアマチュアの、バッグを運んだいぶすきのベテランハウスキャディさんが、そのヒントを与えてくれた。

 ラウンド中は、室田も自分なりの経験で、アマチュアの方々にグリーン上のアドバイスしてみるのだが、室田の読んだ芝目と、彼女が読む芝目が、これまで室田が考えていたものと、まったく逆だった。
 そして、ボールは、すべて彼女の読みどおりに転がった。
 「それでね、どうやらいぶすきのグリーンは、山からの目ではなく、すべて太陽に向かって順目だとわかったんです。だから今週は、迷わずそのとおりに打っていった。そう信じて打ったから、なんの不安も、なかったんです」
 4日間、明かさなかったそ攻略法を、室田は、ホールアウト後の優勝インタビューで、ようやく打ち明けたのだった。

 最終日、最終組で戦ったガルシアは、室田のパッティングを「グレート」と誉めた。
 「室田さんは、飛距離でも凄かったけど、それだけではなかった。どんなピンチもパットで切り抜けられたから、勝ったんですよ」
 来年の今大会が始まるころには、ベテランハウスキャディ直伝の、“新・室田流いぶすきグリーン攻略法”で、もちきりになりそうだ。

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