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カシオワールドオープン 2001

「いぶすきのグリーンの秘密!それは内緒だよ!」(単独首位の室田淳)

 今週水曜日の偶然の出会いが、好スコアの原動力だった。
 プロアマ戦で一緒にまわったアマチュアの、バッグを運んだいぶすきのベテランハウスキャディさん。
 グリーン上で彼女が読む芝目やラインが、これまで室田が考えてきたものと、まったく逆だったのだ。
 今週は、ピーター・ブルースさんを帯同キャディに起用しているため、さすがに直接、アドバイスを求めたりはしなかったが、室田は、グリーンに上がるごとに、彼女の言葉に耳をそばだて、それを頭に叩き込んだ。

 「それがハマったね! 毎年外していた5、6メートルの距離が、今週はほとんど入ってる。これまでの僕の読みは、まったく間違っていたってこと。え?具体的に、ここのグリーンは、何に気をつけたらいいのかって? ・・・それは内緒だよ〜! 言っちゃったら、みんなが入っちゃうじゃないの(笑)」

 また、グリーン上の開眼に加え、ドライバーショットも好調。
 今季春先から使っているテイラーメイドの『360』ドライバーと、タイトリストのボール『V1』とのマッチングがハマって、飛んで曲がらない。平均15ヤード以上も飛距離が伸びたことで、2打目に持つクラブも「今年はほとんとのホールでショートアイアン。思い切って攻められるんだ」と、道具との相性も、熱心に強調した室田。
 「まあ見ていてよ! 今週は、頑張るからね!」と無邪気に作ったガッツポーズ。46歳が、7年ぶりのV獲りに燃えている。

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