Tournament article
サン・クロレラ クラシック 2001
「月までは、たどり着けず!」
「今日のゴルフは、いったんシャトル発射はしたけど、月(優勝)まではたどり着けずに帰ってきた、という感じだったね!!
でも、再来週の全米プロにむけて、かなりの手ごたえ!
昨日の9番ホールでつかんだものが、残りの27ホールにつながった感じ。
今週は、毎日、ドライバーを変えたんだけど、今日使ったのは、ロフト10.5度の新しいもの(ダンロップ ゼクシオ)。
それがすごく良くて、振ったら振ったとおりの距離、弾道、高さが出て最後の18番(507ヤード)なんかも、残りグリーンエッジまで198ヤードまで行ってたんだ。そこから7ウッドで2オンさせてイーグル。打ち出し角度も高くなって、10ヤードは飛距離が伸びていると思う。
ずっとダンロップのスタッフと意見交換しながら、苦労してやっと完成したドライバー。
データ的に見ると、僕には合わないかな、と思うんだけど、実際に打ってみると、すごく良くて。
ティショットでの不安が無に近い。全米プロにも、もちろん、このドライバーを持っていくつもりです。
自分でこうしたい、と思うことと、ゴルフ、クラブがあってきたという感じ。
こんなに難しいコンディションでも、ここまでやれたってことで、すごく気持ちが乗っています。
こういう自分なら、もしダメでも“じゃあ、ああしよう、こうしよう”っていろいろ試せると思う。
全米オープンや全英オープンは大会までに調整が間に合わなくて、そういう自分になれなくて、ちょっとのミスでも、すぐに弱気になってしまってたからね。
渡米前に、こんな気持ちになれたのは初めて。今回は、この気持ちのままアメリカにいけたらいいなって思うよ」
★ 最終日、片山晋呉は、18番ホールにかけられていたイーグル賞を獲得。
前日3日目に、イーグルを奪った地元・北海道出身の高見和宏と賞金200万円を分け合った。
一方、この日の高見は、前半の5バーディでスコアを伸ばしたが、後半失速。
3ボギーを打って、通算2オーバー22位タイまで順位を下げて、「前半のうちに、嫌な距離のパーパットを打ってなかったから、後半は全然、入らなかった」と、ガックリ。だが、「それでも、今は(持病の)首の痛みもほとんどないし、かなり良いイメージでクラブが触れてきている」と、手ごたえを掴んでいる様子だ。
来月9月、再び故郷の北海道で行われる全日空オープンにむけ、「好きなコースだし、この調子で頑張りたい」と意欲を見せていた。