Tournament article
タマノイ酢よみうりオープン 2002
「予選通過して、ぜひ上位で頑張って!」
実は巨人さん(=写真右)は、数日前のテレビ中継で、左手小指の靭帯を切ってしまった。
今回のラウンドは、大事を取って、控えたほうが良さそうとも思ったが、約10年ぶりとなる杉原輝雄とのラウンドだけに、ケガを押して、会場に駆けつけたのだった。
「あの人の元気には、驚かされますね」と巨人さんは、さっそく舌を巻いた。
「飛距離もほとんど変らないし、小技のうまさは健在。“君はもっとうまくなると思ったのに、まだそんなアマチュアみたいな球、打ってるのか”って叱られました。僕はアマチュアそのものやっちゅうのに…(苦笑)」
もっともそれも、巨人さんが相当な腕前を持つアマチュアだからこその、忠告なのだろうが…。
「打ち込みが足りん」とのお叱りも受けたそうだが、心配させるのがいやで、巨人さんは、指の怪我のことを言わなかった。
「この痛みがなければ、杉原さんの言う通りに振れて、もっとスコアが伸びるんでしょうけどれども…」と、ちょっぴり残念そうに、テーピングに巻かれた指を見つめた巨人さん。
「本戦では、杉原さんにぜひ予選通過してもらって、僕らに、上位争いを見せてほしい」と、ゴルフ界のドンに、エールを送っていた。