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〜全英への道〜 ミズノオープン 2002
「たとえ行けなくても、神の思し召しと思っていた」
ミズノオープン開催前は、全英オープン日本予選ランク4位。
メジャー切符を確実にモノにするためにも、今大会は予選通過が最低条件だったが、まさかの予選落ちには、打ちひしがれたまま、会場を去っていた鈴木亨。
結局、順位は、すでに資格をもっていたディーン・ウィルソンに抜かれただけですみ、自身4年ぶり3度目の全英切符を手に入れたが、「もし行けなくても、神の思し召しと思っていた…」と、覚悟は、決めていたという。
「予選落ちした段階で、もうオレはいくなってことだって、思っていたから…」
朗報は、尊敬するツアーの先輩、中嶋常幸から聞いた。
プレー終了後、すぐに電話で「おまえも、行けることに決まったよ」と知らせてくれた。
その中嶋には、日ごろから、「マスターズに出場できるような選手になれ」と、言われつづけてきた。
「なのに、全英さえも、行けないのかよ」とも。
今回は、いつもそうやって、喝を入れてくれる先輩との遠征となるだけに、心強い。
「イギリスは、厳しい条件で、なかなか、自分のゴルフをさせてくれないけれど、バタバタせず、自分のゴルフで、何かを掴んできたい」と、鈴木は、自宅で気持ちを引き締めなおしている様子だった。