Tournament article
〜全英への道〜 ミズノオープン 2002
「なんとか、役目は果たせたかな」
ホストプレーヤーとしてのプレッシャーに打ち克って、上位で予選通過を果たした小林正則が、ホっと胸を撫で下ろした。
「これで、ギャラリー整理、しなくて済むよ〜」
一昨年前、今大会で予選落ちしたとき、罰として、「決勝2日は、大会運営を手伝って」と、冗談まじりに、スタッフに言われた。
当時、間に受けた小林は、「一応、これでも選手なのに、恥ずかしくてできない」と、なんとかスタッフの目を盗んで逃れるのに成功したが、今年は、どうやら、スタッフも本気の気配。
「それだけは勘弁」と、踏ん張った。
途中、どういうわけか、「スライスライン」のパッティングが突如として入らなくなり、2番で4パット、16番で3パットと、ヒヤリとする場面もあったが、それも、「これまでで一番」というショットの好調さに救われた。
後半は、フェアウェーキープ率100%。特に17、18番は、「会心のティショット」であがり2バーディに「なんとか、役目は果たせたかな」と笑顔の小林。6位タイグループに名前を連ね、余裕の予選通過。週末の奉仕はひとまず逃れて、満足そうだった。