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ジョージア東海クラシック 2002

「心が痛い…」

首位タイの片山晋呉、16番のミスに…

ホールアウトしてきた片山が、ポツリ。
「心が痛い…」
空(くう)を見上げる目は、視線が合っていない。
茫然自失。
前日初日、「今週は狙っています」と宣言した勢いは、見る影もなく、「手ごたえ…ない、なあ…」
首位のインタビューも、終始、言葉すくなだった。

傷心の原因は三好名物、魔の16番パー3。
ティショットを、グリーン左約20メートルの下り急勾配のがけ下に落としてダブルボギー。
といっても、第1打でミスしたことが、「しゃくに障る」(片山)のではない。
問題は、2メートルのボギーパットだった。

「“入る”と思ったのを、決められなかったのが、心のキズっていうか…。やっちゃった…。…あ〜もう! 今は何も言葉が出てこないです…」

前日初日の6番に続き、この日のダブルボギーに、「今年の僕は、すっごく、ダボが多すぎる」と、吐き捨てた片山。
一時は、3打差で独走したが、結局、このミスで混戦にのまれ、「それだけ、僕がヘタだってこと!!」。
これほど片山が、自分をこき下ろす光景も、珍しい。
「まあ、一晩眠れば、大丈夫じゃない?」と、重苦しいインタビューを締めくくった最後の言葉どおり、翌日には、またいつもの明るい笑顔が、戻ってくれればいいが。

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