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マンシングウェアオープンKSBカップ 2002

「最後の詰めが甘いけど」

 23歳の谷原秀人が大爆発

 今週のドライビングディスタンスは、2日目終了時点で平均312.5ヤード2位。
 「別にそんなに振ってないんだけど、なぜか飛んじゃう」という豪快ゴルフに、今週は、緻密さも加わった。
 学生時代から、合宿に加わるなど、親交のあった片山晋呉と、火曜日、練習ラウンドを共にした。
 そのとき、片山の専属キャディ、坂詰和久さんに指摘された。
 「ゴルフは、エッジから計算しなくちゃ、だめだよ」
 この言葉で、自分が、これまではピンをダイレクトに狙う計算を立てて、プレーをしていたことに、気付かされた。
 そこで、「ピンから引くゴルフを、エッジから足すゴルフに、変えてみた」。考え方の転換が、この日7バーディの大爆発に、つながった。

 先週の日本プロでは、予選2日間を、その片山と、ジャンボとラウンド。
 「2人ともどんなコンディションでも、ミスしても、落ち着き払っていた。それをみて、僕もプレー中に、“自分の時間”が作れるようになってきた」という。
 真の強者は、「最後の最後に、バーディをたくさん取ってくる」ことも、身にしみている。
 この日、谷原は通算8アンダーで迎えた最終9番で、ティショットを右に曲げて、隣のホールに打ち込んだ。痛恨の、ボギーフィニッシュ。
 「いつも課題にはしているけれど、ダメ。僕は最後の、詰めが甘い」とこれには、反省しきりだが、まだ23歳。
 首位と1打差、2位で突入する決勝ラウンド、経験不足は、若さで補う。

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