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マンシングウェアオープンKSBカップ 2002
「最後の詰めが甘いけど」
今週のドライビングディスタンスは、2日目終了時点で平均312.5ヤード2位。
「別にそんなに振ってないんだけど、なぜか飛んじゃう」という豪快ゴルフに、今週は、緻密さも加わった。
学生時代から、合宿に加わるなど、親交のあった片山晋呉と、火曜日、練習ラウンドを共にした。
そのとき、片山の専属キャディ、坂詰和久さんに指摘された。
「ゴルフは、エッジから計算しなくちゃ、だめだよ」
この言葉で、自分が、これまではピンをダイレクトに狙う計算を立てて、プレーをしていたことに、気付かされた。
そこで、「ピンから引くゴルフを、エッジから足すゴルフに、変えてみた」。考え方の転換が、この日7バーディの大爆発に、つながった。
先週の日本プロでは、予選2日間を、その片山と、ジャンボとラウンド。
「2人ともどんなコンディションでも、ミスしても、落ち着き払っていた。それをみて、僕もプレー中に、“自分の時間”が作れるようになってきた」という。
真の強者は、「最後の最後に、バーディをたくさん取ってくる」ことも、身にしみている。
この日、谷原は通算8アンダーで迎えた最終9番で、ティショットを右に曲げて、隣のホールに打ち込んだ。痛恨の、ボギーフィニッシュ。
「いつも課題にはしているけれど、ダメ。僕は最後の、詰めが甘い」とこれには、反省しきりだが、まだ23歳。
首位と1打差、2位で突入する決勝ラウンド、経験不足は、若さで補う。