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日本プロゴルフ選手権大会 2002

「頑張れば、必ず良いことがある」

 通算9アンダーで並び、片山晋呉との一騎打ち。
 久々のV争いも、プレッシャーはほとんどなかった。
 「むしろ楽しんでいる自分がいた。やっぱり、ゴルフって楽しまなくちゃいけないって、今日、改めて思いました」。
 5年ぶりの勝利。腰痛やケガに苦しみ、「もう、勝てない」と諦めかけた時期もあった。
 それでも、「練習量だけは、人に負けない」と、雨の日も風の日もさぼることなく、黙々と球を打ちつづけた久保谷。「神様は、ちゃんと見ていてくれました。頑張れば、必ず良いことがある…。諦めなくて、ほんとうに良かった」。
 5年シード、そして、7月の全英オープン初挑戦の可能性など、この勝利で、新しい世界が次々と開かれつつあるが、「僕のゴルフはまだまだ幼稚。これからも変らずに、練習に練習を重ねていくだけです」と、ビッグタイトルに溺れることはない。

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