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日本プロゴルフ選手権大会 2002
< 上位選手のコメント&トピックス > ・「まだ、勉強中…」
『S・K・ホ』という見慣れない名前。
日本の辞書には載っていない漢字を、馴染みやすくするために、表したもので、いわゆる、ツアートーナメントでの登録名。本名は、日本語ぽく発音すれば、「ホ・ソクホ」となる。
「それのほうが、皆さんにも名前を読んでもらいやすいと思って」とホは説明する。
1973年8月20日、韓国の釜山市生まれ。
彼が2歳のとき、当時セミプロ(現在は、韓国PGA競技委員)としてさまざまな大会で名を売っていた父・許在玄さんが、練習場を開業し、ホも、自然とそこへ足を向けるようになったのが、ゴルフを始めたきっかけだった。
初ラウンドの14歳から、3年で70台をマーク。めきめきと腕を上げたホは、韓国体育大学に進学したころには、「プロゴルファーになる」と、決めていたという。
その後、さまざまな紆余曲折を経て、ホは、2000年、日本ツアーへやってきた。
2週前の米ツアーで、同じ韓国出身のチェ・キョンジュが初優勝を挙げたが、それに対して過剰な反応はなく、「僕は、まだ彼と格が違います。僕の場合は、日本での活躍が先。まだまだ、勉強中なのです」と、はにかんだ。
プレースタイルもおだやかで、派手さはないかわりに、正確なアプローチとパットでつなぎ、ひっそりとスコアを伸ばしてくるタイプ。
目標とする選手は「トム・ワトソン」だそうだ。
「ストロングプレーヤーよりグッドプレーヤーでありたいから」との回答は、そのプレーぶりを見てもうなづける。
「コースでは、できるだけ紳士的に振舞って、日本のみなさんにも、愛される選手になりたいんです」
日本語も一生懸命、勉強中。
くしくも、日韓共催によるサッカーのワールドカップが行なわれる今年、ホの活躍で、ゴルフ界もブレークさせてほしいものだ。